★★★★☆ 笑顔の意味は ■真 悪ノ召使 ： かわづＰ

(ﾉД`)　ＲＤＧさん主催、★「じっくり語り語られてみよう」企画もとりあえずのグランドフィナーレを迎えられた昨今、皆様いかがお過ごしでしょうか
　(ﾟДﾟ)　皆様がどうかは知らんが、オマエはまたいらん事を考えてたみたいだな
(ﾉД`)　そうなんです。ガティンときた論評記事そのものを論評し、かつべスト１０を勝手に決めるという
　(ﾟДﾟ)　よく実際にやる直前で凄くいい迷惑だと気付いた。感動した
(ﾉД`)　そんな「じっくりカタカタ」企画なんですが、★終わりにあたってアンケートをされてるみたいですので、見てられた方はご意見ご感想を届けられると吉
　(ﾟДﾟ)　そんな商品名のスープがあったなあ
(ﾉД`)　という事なので、ちょいと参加されてた方の記事を読んで触発されました。今日は久々に一人称で真面目に参りたいと思います
　(ﾟДﾟ)　途中でバテて俺を呼ぶなよ！絶対呼ぶなよ！

【真　悪ノ召使　：　かわづＰ】
おいどん的暫定何様ポインツ　：　★★★★☆　（９点）

　　　　　　　　ネタバレ回避用空白

僕は激しくテキストを読むのが遅い
なので、冒頭の可愛らしいウェディング姿の真が何を言っているのかがキッチリとは読み取れなかった
「この作品の真は、何か凄く高飛車で偉そうな役回りなんだな」
そういう漠然としたイメージを持ったまま、歌い出しが始まった

「君は王女　僕は召使　運命分かつ　哀れな双子」
とても真らしい歌声でつむがれる歌詞
印象的で対照的な２人の真が画面にカットインされる
左の可愛らしい真が冒頭の高飛車な真で、右のタキシードの真が「僕」であり「主役」なんだなとわかる
（ちなみに画面の右側が「主役」で、左側が「脇役・敵方」という画面構成上のセオリーみたいなものがあるらしいです。タクヲさんの記事からパクった）
この瞬間、過去のアイマス動画の中から、「はて、複数の真が出てくるストーリー作品がこれまであっただろうか」と考える
悪い癖だ
そしてぱっと思いつく

【真くんとやらないか（バラライカPV）　：　コメートさんＰ】

‥‥えーと
コメートさんＰには大変申し訳ないのだが、とりあえず思い出さなかった事にして意識を物語に戻す
再び王女真の語りが入り、それに召使である真の語りが重なる
相変わらず僕には全ては読み取れないが、イメージは掴めるので問題は無い
凄く高飛車で世間知らずな王女様と、忠誠を誓う召使
「双子の」
物語の予兆に胸が震え、間奏時間とシンプルながらも作品の雰囲気に合ったタイトルがその感情をオーヴァードライブする
そしてダンスパートへ

２人の真のダンスは文字通り「引き裂かれ」、召使である真の一人語りとなる
召使である彼は常に彼女の事を思うが、その心は彼女には届いていないという現実が提示されるシーンだ
彼らの歩みは「大人たちの勝手な都合で引き裂かれ」るが、彼は彼女のために文字通り「独り」で踊り続けるという現実の提示
「君は王女　僕は召使　運命分かつ　哀れな双子」
冒頭において出てきたフレーズが、ここにも挟み込まれる
冒頭には無い、とても悲壮だが、とても力強い決意が付加されて
これが物語の力だ。本当に構成力が凄いと感じる
そしてあまりのシリアスさに、かわづＰがチームぎゃわずの一員だという現実を忘れそうになる

【真せいしをかけろ　：　かわづＰ】

印象的な場面転換の演出が入り、物語が動く
動く事を視聴者に意識付ける
稚気じみた王女の嫉妬を慰めるために、彼は彼が恋する一人の少女を手にかける
涙を隠して
だが、王女の前では笑顔で、心の痛みを気取られぬようにと
「今日のおやつはブリオッシュだよ」と
そんな彼の心遣いがもう届くはずも無いのに
そしてフレーズは繰り返される
「君は王女　僕は召使　運命分かつ　狂おしき双子」と─
─サングラス着脱のタイミングに注目して欲しい
彼女に対する優しさと気丈さを的確に表現しているそのタイミング。本当に演出力が凄いと感じる
そしてあまりのシリアスさに、かわづＰが「作者は病気」タグの常連だという現実を忘れそうになる

【雪歩メイドさんブギ　：　かわづＰ】

そして、革命という名の運命のときが訪れる
入れ替わる２人
召使は王女に、王女は召使に
２人の真が同じステージには現れずに、その入れ替わりが行われる
ついぞこの瞬間にまで、２人の心が交わる事はなかったという提示
だが、最後の最後に、ほんの一言でもって交わる２人の心
「ごめんね‥」と─
─そしてフレーズは繰り返される
「僕は王女　君は逃亡者　運命分かつ　悲しき双子」と

僕の感想はここで終わる
何故なら、もう一度この作品を見れば、最後のパートに込められた全ての意味がわかるからだ
だから僕は思う
「もしも生まれ変われても」、彼はきっと「同じように」幸せなのだろうと

(ﾉД`)　どうかね？
　(ﾟДﾟ)　うーん
(ﾉД`)　あり？結構会心の出来なんですけど
　(ﾟДﾟ)　や、確かにさあ、実は冒頭の処刑される高飛車な真って召使の真なんだなーってのは凄いなあと。これってかわづＰのオリジナルな構成なわけじゃん？
(ﾉД`)　そうそう！見返して初めてわかった深い仕掛けなんだよ！感動した！おいどんのアタマが悪すぎるだけかもしれないけどね！
　(ﾟДﾟ)　で、ラストのパートが上手く前半の演出をリフレインしてたり、何でモノクロなのかっつーのも何となく走馬灯的なあれだとわかる
(ﾉД`)　上手い構成ですよねえ！
　(ﾟДﾟ)　でもな、別にオマエが思ってるような、ネバーエンディングストーリー解釈じゃねえと思うんだが。またこの人生ってたまらんぞ？
(ﾉД`)　だってその方がカッコいいじゃん
　(ﾟДﾟ)　‥‥
(ﾉД`)　‥‥ごめん、ちょっと嘘。バテたから、適当にカッコよくまとめようとした
　(ﾟДﾟ)　‥‥
(ﾉД`)　‥‥

あらおやつの時間だわ！　ヽ(#ﾟДﾟ)ﾉ┌┛)`ν゜)・;'.　誰か僕と入れ代わってください

(ﾉД`)　や、でも本当に凄い作品だなあと。ストーリー系アイマスＭＡＤの何が難しいかってさあ、あんまり憂い顔や悲しい顔がないわけじゃないですか。素材的な意味合いで
　(ﾟДﾟ)　「どうしてこの場面で笑顔なんだろう」問題が生まれる所以だわなあ
(ﾉД`)　でもね、この作品の真の笑顔は本当に深い。気丈な笑顔でもあるし、召使の真なりの、妹を愛する双子の兄としての幸せがそこに潜んでいると感じる
　(ﾟДﾟ)　色んな笑顔があったよねえ
(ﾉД`)　だからね、作品のコンセプトとして、悲しい作品なのに笑顔でＯＫなんですよ。そういうかわづＰの狙いが凄いなあと。完全に楽曲のもつ意味合いを消化して、更に昇華までしちゃってる。すっごい化けられた印象で。これだからアイマス動画やめられまへんわ。ぐへへ
　(ﾟДﾟ)　アイマス動画イーターらしい感想で感動した