アイドル寮空室あり！を分析し、すっきりぽんＰの上手さを浮き彫りにする試み
【すっきりぽんＰ】
００：０２秒 目新しい場面からのスタート
まずもって７６５プロ系ノベマスで最初に表示される画像は事務所かミーティング室のものになりがちで、そこに目新しさはもう無いわけで
そーいう意味で単純に「お、」となる見慣れない風景からスタート
流石に最初に事務所画像が出てきただけで「うーん、目新しさが無いなあ」と視聴をきる人はいねーとは思うんですが、何かワクワクする導入である事は確かである
追加のセリフ出しと同時に画像を切り替えるあたりも、さりげなーくクオリティーたかそーなイメージを最初になんとなーく植えつけます
で、これが気が付くと３：２８秒のちょいとしたＯＰ動画＆タイトル出し地点まで見てしまっている
皆様もそうだったと思われます
そこまで見れば最後まで見るだろうし、クオリティーの高いＯＰを見れば尚更で （かなり短いですが）
でも思うに、普通そんなにひっぱれない
最初にかましのギャグもなければそこまで特に物語が動いてもいないのでして
ストーリーものによくあるパターンとして、最初の世界観の説明や物語への導入が長引いて視聴をきられてしまうというものがあるんですが、まっこうからその壁にチャレンジし見事に乗り越えてしまっているのであります
では、どうやって３：２８秒のＯＰ開始地点まで興味を切らさずにひっぱりきったかを見ていきましょう
００：１２ この子はだあれ
まず、最初から続いている「で、このアイドルは誰だろう」という興味での軽いひっぱり
「普通に道をたずねてるなあ。口調からして春香さんかなあ。まあわた春香さんが主役だろうなあ」
とぼーんやりそろそろ気づきながら見ている私たち
００：５１ アイマス成分の挿入（多分）、謎の単語の提示、間の表現
ファン一号というアイマスネタを盛り込み始めています
敏感な人はニヤリとしたかもしんない。考え過ぎかもしんない
で、「アイドル長屋」という謎の単語で興味をひく
最初におかみさんが提示→春香さんが再提示の２段強調であります
「アイドル長屋？なんじゃそれ」と春香さんと同様に思われたのではないでしょうか
あと「ああ、おかみさんのセリフを脳内で反芻してたのねー」という「‥‥。」の間の表現も芸コマでグー
０１：０４ じらしのテクニック、前口上パートの挿入、ＢＧＭのメリハリ
で、また追加のセリフ出しとともに画面を切り替えつつ、目的地に到着
が、「ここの‥はずなんだけ、ど‥」で、目的地の画像を出さない。普通はここで出す。じらす
んで画面が切り替わって出た！と思ったらまだ出ない
アニメのＯＰが始まるっぽい雰囲気の前口上でもっかいじらして、遂に噂の「アイドル長屋」、春香さん思うところの芸能事務所が出てくる
と、同時にＢＧＭオフ
この同時ＢＧＭオフが「どう見ても長屋です、本当にありがとうございました」感を更に加速
コメで表現するなら「テラ長屋ｗｗｗ」です （表現する必要はない）
に、してもこの前口上が上手い
「おお、アニメの入りっぽいなあ。そうそうこうやってＯＰにつながるんだよなー、雰囲気あるなー」と期待が高まり（一応元アニオタでして）、真っ暗な画面への切り替わりによって目先を変えて単純に飽きを防ぐ面もあり、簡単な設定・状況の説明にもなっている
一石三鳥ぐらいのナイスな演出であります
０１：５４ 満を持して主役登場
で、そうやって長屋と前口上が繰り返しに出てきてＢＧＭが再開
そして遂にわた春香さん登場
焦らされての登場なのでコメントも「春香さんキターーー！」状態です
これで春香さん登場まで、１：５４秒ひっぱりきりました
が、まだまだ積んでＯＰまでひっぱります
「もういいから！もう十分最後まで見る気になってるから！」と叫びたくなります
今、書いてる私が （頑張れ）
にしても雰囲気のある、盛り上げる前口上が主役登場！感を高めています
０２：０１ アイマス成分の挿入
ちょっと順不同になってるんですが、アイマス成分を上手く盛り込んだ部分です
公式曲「THE iDOLM@STER」の歌詞「今日これから始まる私の伝説」
春香さんの名ゼリフ「プロデューサーさんドームですよ！ドーム！！」なドーム
んで最後のは「WEBラジ☆ショッピングマスター第10回」（チアガールＤＬＣ回）からの引用だと思われます
最後のは違うかもしれません
でも僕は思い出してニヤリングしてしまいました
いいじゃない、それでいいじゃないか （誰に言ってるんだと）
０２：２８ 謎の提示
で、ちょいとした謎の提示まで盛り込んできます
名前からして小鳥さんの血縁関係者っぽいわけですが、この時点では誰かは分かりません （今も謎）
社長のこと？でも高木だし？一体誰だろう？と考えちゃいます。ちょっと気になっちゃいます
(ﾉД`) はい、ツッコミいただきましたー！
(ﾟДﾟ) 謎ってーか、むしろ原作ネタの範疇だわな。めぞん一刻の管理人さんの名前が音無響子さんで、その亡夫の父なんじゃないかーみたいなー
(ﾉД`) うむ、単純な一発ちょいネタの可能性あり。原作ファンにアピールみたいな。「あー、いたなあ」的な
(ﾟДﾟ) うむうむ
(ﾉД`) でもホラ、このタイミングでわざわざ出す存在でもないじゃない。やはり微妙に伏線っぽい気がします。だからまあ謎の定義とするのもいいかなーって。それにめぞん知らない人には普通に謎だし。実際わかんなかったし
(ﾟДﾟ) 粘りますなあ
０２：３６ ニコマス成分の挿入、ＢＧＭのメリハリ
続いてニコマス成分で笑いをとっていった場面です
あれだけのヒット作↓なら大体の人は見ていると思うので「上手い！」と感じられたのではないでしょうか
アイマス成分とニコマス成分をバランスよく取り入れていってるのがうかがえると思います
ここぞとばかりに閣下ですしおすし
あんま使うと「やー、閣下はもういいんで」層の方にアレなんですが、ピンポイントでネタとして使っていくぶんにはそういう人も大丈夫じゃないかなーみたいなー
で、この閣下フェイスの瞬間にも、長屋を発見したときと同じくＢＧＭオフ技を使っています
ＢＧＭオンオフでメリハリをつけるのが非常に上手いなーと感じます
０２：４９ 表情・間による心理表現
セリフと表情のナイスな合わせです
段階を追って覚悟を決めていく春香さんの心理がいい感じに伝わってきます
で、これ、二回目の覚悟なんですよね
「うん！」とどー見ても長屋なアイドル事務所の存在を受け入れ、でも不安だなあとなり、そしてここで再び覚悟を決めてと、ひじょーに浮き沈みが激しいです
やーもう可愛いこと可愛いこと
春香さん登場後、実に丁寧に揺れ動く彼女の心理を描いていると感じます
しっかりとアイマス成分もニコマス成分も、そして謎までも盛り込みながら、前口上を交えつつ
うめーってレベルじゃーねーぞと
で
ときて
０３：２８ ショートＯＰの挿入、タイトル出し
はいスタート！
まー見事なものでして、見事に３：２８秒ひっぱりきられてしまいました
これ、お気づきの方もいらっしゃるかもですが、ってかちょくちょくそれっぽく触れてましたが、実にアニメや漫画の第一回っぽい作りを意識した構成となっております
顔を出さない主人公から始まり、目的地への道のりをモブキャラにたずね到着し、「ここか‥‥？」となり、前口上が入りいよいよＯＰの予感がし、覚悟を決めてドアを叩く主人公
そしてＯＰや扉絵がドーン！
「あるあるｗｗ」となりませんか
え？
特にならない？
貴様、オタクじゃねーな （どういう喧嘩の売り方なんだと）
(ﾉД`) ふぅ‥‥
(ﾟДﾟ) え、終わり？
(ﾉД`) ここまででじゅーぶんかなーって
(ﾟДﾟ) や、本編まだなんですけど
(ﾉД`) みんなー！本編どうだったー！？
＼おもしろかったー！／
(ﾉД`) という事で
(ﾟДﾟ) いやいや
(ﾉД`) 上手い上手いたー感じてましたが、まーーーーー本当に上手いっすわ。明らかに何者かです。本当にありがとうございました
(ﾟДﾟ) や、アイマスも何か書くのも初心者だと確か
(ﾉД`) ないない、ないない
(ﾟДﾟ) まあ動画制作自体は初じゃないかもだけどねえ
(ﾉД`) うーん脅威の新人現る
(ﾟДﾟ) 皆様わかっとるっちゅーねん
(ﾉД`) 事前の宣伝も兼ねたＣＭ動画のまるまるフルＯＰをまるまる本編に入れ込まないところも「出来るだけ早く本編に、でも導入はキッチリ」な姿勢の現れでしょうなあ
(ﾟДﾟ) もう全然見る気になってるから、ショートバージョンじゃなくてまるまるフルのＯＰでも良かったよねえ
(ﾉД`) まあヒットメーカーの計算がいい意味で狂った部分でしょうな。最初にＣＭ見てても全然もっかい見たいですわなー。見てなかった人も多いでしょうし
(ﾟДﾟ) あー、ＯＰとノベマスの関係ってあるわな
(ﾉД`) にゃ？
(ﾟДﾟ) や、だから何も知らないのにいきなり最初にＯＰが流れてそれが長かったりとか内容をあんまり反映してない感じだったりとか毎回毎回流れてたりするととばしちゃう部分とかこう、ホラ、ねえ
(ﾉД`) 井上はノベマスイーターだなあ
(ﾟДﾟ) 何この損な役回り
(ﾉД`) まあそこらも考えられた第一回でしたわなーと。初見さんをどう掴むか！？に特化した、導入部分とＯＰによるゴージャス感を両立させようという
(ﾟДﾟ) うむうむ
(ﾉД`)ﾉｼ ではそういう事で。限界であります。次も楽しみでならんのでありまーす
(ﾟДﾟ)ﾉｼ じゃあねー
