惜しくはあるが、それもまた ■アイドルマスター 春閣下、覚醒。 『覇道』 : おまんP&わかむらP



【おまんP&わかむらP】



確かに「そこで着地していいのだろうか」と感じたのは事実である
一部の動画コメやニコマス本スレでの、
「黒春香さん作品の否定みたいな展開が、こんなに高いクオリティーで提示されるとなあ‥‥」
という意見は分からないではない
出来上がった作品に後から口を出す行為は、0から作り上げる労力の84分の1にも満たないという点を承知で言わせて頂くのなら、
アイマス動画がアイドルマスターの二次創作であり、更に当作品がニコマスにおける春香さんの歴史が下敷きなのだから0からでは無いのでは?という意見は置いといて)
アンコール等で再びファンサービスとして閣下降臨する「どちらの春香も応援してね」展開の方が色んな意味で自然でありニコマス的にも円満だったような気はする
その方がベタであり王道展開である
(最後に閣下で終わるという点がアレではあるが、そこらは組み立てとか文章で済ませちゃうとかのテクニック次第で何とかなる)
春香さんのオプションとしての「閣下or黒春香」である、という立ち居地こそ現在のニコマスにおいてのベストポジションだと私は思うし、当作品においてそのような展開に間違いなく持っていけたはずなのである
が、そうはしなかった
おまんPの力量からして、その展開を考えなかったはずがない
では、何故そうしなかったのか





左は「嫌m@s」というタグや「いおりんのMAマジ最高!」という定番コメを生み出し、わりと多くの人の心にトラウマを作った「あの作品」で通じるあの作品であり、右はその続編である
僕は右の続編を見たときに、「あ、おまんP折れた」と率直に思った
心が、である
多くの「あっはっはwww」という無邪気な楽しめるぜ!コメと同時に「これだけは駄目だろJK‥‥」という多くのコメもついた前作の、その後者のコメに、である
要は僕から見ると続編はマイルドになったなーと感じたのである



超えてはいけない一線、というものが「幅広くウケるため」にはある
超えてはいけない一線、というものが「怒られないため」にはある
超えてはいけない一線、というものが「人を傷つけないため」にはある
そしてそれは、製作者個人の「ここまでやると面白い」というラインとは全く関係なく存在している
そこをどうすり合わせるかがヒットメーカーの条件であり、そしておまんPは間違いなくヒットメーカーである
強い意味でも弱い意味でも凄く敏感なヒットメーカーである
彼は幅広くウケたいがために「春閣下、覚醒。 『覇道』」をあのような展開にしたのではない
ただ、「怒られたくない」「人を傷つけたくない」という弱い部分がまだ継続しているだけなのだと僕は思う
彼は弱い
そして彼の本気に耐えられない人々もまた、弱い



そういう意味で不完全燃焼な部分は確かにあった
結果として黒春香さんの否定と見られても仕方ない部分はある
でも、そういう弱さが僕は嫌いじゃない
ニコマスに存在する多くの歯止めの一つとして機能している部分もあるし、気にせずそこらへんぶっち切る人もいるし、それはP個人個人の「やり方」でしかない
ここまで書いた。おうよバテたさ
あとわかさまパートについて触れられてない点もどうかと